2010年7月26日月曜日

タイミング!?

マズローが提唱した「欲求階層理論」


第一段階→生活欲求.......食欲や睡眠を満たしたい。

第二段階→安全欲求.......健康や身の安全を守りたい。

第三段階→帰属欲求.......集団と同一の行動をしたい。

第四段階→差別化欲求.......他人との違いを示したい。

第五段階→自己実現欲求.......個性や特徴を表現したい。



戦後貧しい時代に、最低限の衣類を「身につける」から始まり、寒さを凌ぐなど生活欲求や安全欲求が求められ、高度成長による大量生産品と流行を追った1960年代の帰属欲求時代、DCブランドブームによる差別化欲求の1980年代を経て、1990年代には自己実現欲求の段階に入ったと言われる。そして昨今ファストファッションにみられる大量生産品しかしトレンドを追ったアイテムが、所得の差による選択肢のストレスから開放され、誰もが「今」のトレンドを身にまとう事が出来るようになった。結果、自己実現欲求+差別化欲求+自己実現欲求が同時に起こっている状態になってしまい、何が正解でどこを目指すのかを見失っている気がする。。。
インナーの世界は自己実現欲求が定着した1990~2000年から10年経った今、イオンが女性インナーに「ファッション」キーワードを打ち出し、マスマーケットに対してアピールしている。女性より10年遅れている男性インナーを考えれば、今このタイミングで動き始めればきっと男性インナーの先駆けとして「ファッション」としてのアピールや下着からの脱却が出切るのでは?と思いを募らせている自分がいる。。。。。

2010年6月8日火曜日

飽和状態からの兆し

ある程度ボクサーパンツが定着したのかな?最近のこの業界(実売している物)をみていると下着に興味がある人たちから広がり、マスに伝わり、定着し、また興味を持つ人が求める?といった具合になり、また求め初めているのかなと感じている。




ボクサーブリーフ(通常皆が言っているボクサー)が日本に入り初めて早10年の月日が経った。ファッションの業界だと女性に比べ2年遅れで男性のファッションの広がると言われ、インナー業界だと10年遅れで男性に広がる。この温度差はなんだろう?個人的に女性主導になっているファッション業界は大嫌い。嫌いと言うのは物質的好き嫌いの嫌いではなく、同じ目線でファッションや価値観の共有が出来ていないのが嫌いという意味で嫌い。但し女性がインナーに対する価値観や実際のプロダクトをみても些か男性のインナー業界は遅れているのは認めざる負えない。

原因として一個人的なの意見を言うと、これほどまでにインナー前衛的な考えを持っている女性が、その個々の人達が、男性のインナーに対して保守的過ぎるところがあり、男性のインナーに対しての価値観の進行を止めている気がする。例えば、バレンタインにパンツをあげる習慣が根付きつつある昨今、何故故にボクサーブリーフだけを選択肢の上位にもってくる?女性は俗語的に言うTーバックやハーフバック、総レースを20歳にも満たない頃から身につけているのに男性物と言うだけでボクサーが良いとか、ブリーフは気持ち悪いとか?あまりにも軽薄過ぎる意見が多く、実際のアンケートの集計結果でもはっきり出ている。そこが一番男性の下着を広めたい自分からすると邪魔な存在であり、悩みである。但し、逆に考えると女性が意志をもち男性にも同じ価値観を共有してくれたらきっと10年どころか2〜3年で広まり定着するはずだと思う。


冒頭にもある求める人が増えてきていると感じる部分は、実際の各インナーメーカーがワンシーズン毎にトランクス・ブリーフ・Tーバックの品番数を増やし販売し始めていたり、女性物のインナーにしか使わなかった仕様やディテールが頻繁に見られるようになってきた。。。。きっと後数年で男性のインナー業界は変わると思う。。。
そう願いたい。。
男として。

2010年5月4日火曜日

グローバル化とネットの影響でおしゃれの「民主化」が進行中


雑誌の権威は衰え、消費者がトレンドをリードする時代が来た。
STYLE   FREE FOR ALL   SeasonlessDressing   Standard of brand ?
H&Mやトップショップが世界的な市場を網羅しつつある、米大統領夫人のミシェル・オバマやケイト・モスまで誰もがプレタブランドにカジュアル衣料を合わせて着る時代。日本で言えばグッチやヴィトンにユニクロやフォーエバー21、高級百貨店と言われていた松坂屋銀座内に先日フォーエバー21がOPEN、今度は新宿高島屋内にはユニクロ。消費者の価値感がものすごいスピードで変化している。正直、動揺はする、ただインナーの業界からみれば何かしらファッションとしての切り口が今後出来るのか?トレンドのアイテムを低下価格で購入出来る環境が浸透すれば、物の見方や拘りも変わる。よりパーソナルな表現を求めて行くはず?今までは高いお金を出してまで好きなブランドや量販店では売られていないディテールの洋服を求め、経験し、育った人達が最終的に見えないところまで気を遣うまでに至り固有名詞のおしゃれな人が出来上がったのが、今では手軽に大半の物は手に入る時代になってきている。それもデザイナーが流行りを追ってもどれが売れるか分からなくなってきている流れの中で、より今までにない洋服を作ろうとしている。結果、多様化が進みこれを着ていればおしゃれ?今年はこれが流行り?とかくだらない価値観が飽和状態になる可能性はあるからこそ、インナー業界には少なからず希望があるような気がしてならない。

2010年4月28日水曜日

どこに。。。

何をこだわる?街中を歩いているとよく男の子がデニムをヒップのトップの位置より下で穿いているのをみかける。
ボトムが下がってくるから歩き方もがに股で大股開き。。。
ほぼ8割下着もみえてるし。。。

可笑しくない?

ヒップのトップでベルトを留め、ヒップのラインを崩してまでボトムを下げるのって。。。 まったく色気もないし、ファッションの流れをみても、生活のスタイルをみても男女の境界線が近寄りつつある環境化でなぜ故にそうなるのか不思議。
逆に男性的なことなのか?格好いいと思っているから?下着にこだわっていて見せられるから?スタイリングのバランス感が良いのか???こだわるという価値観が多種多様になっているのは十分理解できる。
小尻みせたいから小尻に見えるボクサーブリーフ穿いたり、やせる為?大きく見せたい?ラインを見せないようにソングを穿いたり?モチベーションを上げるために赤い下着をつけたり。。。女性も一緒かな?
むしろ女性に近寄ったのか?
そう考えると男性の下着のデザインはあまりないし、デザインはあるけど、ファッション的要素は無いのでは?

ある程度決まった形に、綿なのか、ベア入り、モダールベア、ナイロンなどの化繊?合繊?素材。
ワンポイントのプリント、総柄?フロッキー?
スワロフスキー付?ダイヤ付?
付けるだけの事は飽きてきてこないの?

もっと出来ることはあるはず、アウターのように見せる工夫や見せ方は絶対に。。。

2010年4月26日月曜日

Londonの老舗百貨店「Selfridges」に市場調査で下着コーナーへ。下着のフロアを探し店内を歩き、フロアマップをみると。。。。

。。。。。Lingerie floor

。。。。。Man underwear

世界共通のSignboard。
この差は?アイテム?意識?用途? 男性はファッションとしての用途ではないから?
これでいいのか。。。。?

2010年4月24日土曜日

下着興味を持ち始めて早10年以上。。。。自然な流れの中で始まりで、元々レディースのスタイリングをみて参考にしたり、そんなスタイリングやシルエット感が好きでいつもインポート物で大きめサイズを探してたのかな?男が着ても格好いいと思うアイテムを見つけては買って着ての繰り返し、帽子や、アクセ、服飾雑貨に一通りみせられ、とことん色々な格好して自分らしさが分かってきた頃、レディースのローライズデニムが流行り始め、レディースののデニムパンツを早速購入して気になったのが。。。パンツがはみ出る!?
それを切っ掛けに海外の下着を扱う代官山のお店や、アダルトショップとか?色々探し始めたのかな?今となっては仕事で毎日下着の事を考えるし、洋服も好きだけどやっぱり未開拓な分だけ下着を探してるほうが多いし楽しい!!ファッションは毎シーズン素材やディテールや色が変わるから時間が経てば色々なアイテムが発売されるけど、男性下着の世界は大まかに、ボクサーブリーフ・ブリーフ・Tバック・トランクしかなくてあまり変化が無いのが現状。だからこそ新しい物が無いか日々探しているし、百貨店からアダルトショップ、ネットをみたり情報は人一倍みているかも?これだけみているのに新しい物はなかなか無くて。。。残念。。。本当に。
ここ最近までは日々色々なブランドからボクサータイプの下着がでてきて楽しかったけど、ふと気付いたときにはTシャツ化現象になって(プリント・色・柄の違いだけ)今やISETANですら¥1600〜品揃えする始末。残念です。本当に。。。
値段に走るより、違うところに向かって欲しかったな。
こんな時代だからこそもっと楽しい試みが出来たらと日々思いを募らせ来年に向けて進み続けます。下着をこだわると気持ちも変わる、一番肌にファッションアイテムだから!!!

2010年4月22日木曜日

ファッションというなの肌着の変化










先シーズンあたりからレギンスをよくみませんか?インナー業界からすると防寒具、ファッション業界からすると、いちコーディネイトのアイテム(シルエットの変化?男性像の変化?)今までアウトドアが好きでファッション&機能、スーツの下に穿くステテコ、ユニクロは完全に防寒機能で売り出し、今やファッション&機能として売り出しています。昔からあるものなのに不思議ですよね?時代の流れは。。。
中世ヨーロッパではchausses(チャスズ)という足を覆う下着を着用していた。ルネッサンス期に入ると、チャスズはより体に密着するタイツのようなものになります。この時代からプロダクトとして存在する物が、時間を経て流行る?定着しつつあります。                        


最近の傾向によくみられる『原点回帰』はインナーの業界でもみられ、白い下着が今期出ていました。世界的に化繊、合繊で作られたボクサーブリーフが出てきている今となっては新鮮?
エコ?オーガニックの流れもあるので時代の流れに合っているのでしょうね?
作られた色気をプロダクトアウトしている物は多々ありますが、ある意味本質な部分を提案しているブランドでは?本質的な色気なのでは?と、考えさせらたブランドです。


【THE WHITE BRIEFS】
http://www.thewhitebriefs.com/

2010年4月20日火曜日


今仕事で新規事業のコンセプトを再構築しています。この事業はまだ公には言えない時期なので細かい事は抜きとして、コンセプトの再構築をしたり、市場をみていると今後のインナー事業のキーワードはチャネルの開設や機能に特化したアイテム、視点を変えること(打ち出し)など?
例えばリアル店舗からWEBでの購買への意向、ダイエット、ヒップアップ、お腹押さえ、消臭、今年は尿漏れ防止など、機能に特化してターゲットを絞り目的購買につなげるなど。
インナー市場(メンズ)は年々縮小傾向があり2005年の時点で2740億、2009年では2320億まで下降しています。メンズ・レディース含めると2009年では8590億規模、内UNIQLOのインナー売上高1350億と約15%の人が身につけている事になります。
世の中これだけインポートブランドやセレクトショップ、百貨店があり、ファッション好き!お洒落大好きって言い張っている人ですら穿いてることになる割合です。
それぞれの価値観なので良いとは思いますが、お洒落ってなんですか?ファッションってなんですか?プレタブランドに身を包み、1000円のパンツを穿く、それでお洒落が好き、ファッションにこだわっているって不思議ですよね?それが日本独自の文化だからなお不思議。日本に入っているプレタブランドのインナーですら、限られた範疇でしか企画提案出来ていない現状で(大半がライセンスブランド)消費者にそれ以上求めるのも変な話かもしれないですかね。自分も含めインナー市場に少しでも一石を投ずることが出来るよう考えていきます。

2010年4月19日月曜日


男性が自分で下着を買う割合はご存じですか?数年前の市場調査の結果では約六割の男性が自己購入、残りは奥さんや彼女が買う代理購買になっています。
それも男性の年齢が上がるにつれて代理購買の購入率が上がります。
自分のものを自分で買わないのは何で?興味無いから?自分でお金を使えないから?自分で買ってしまうと奥さんや彼女に疑われるから?これだけインターネットが進み情報が選べる環境下にあるのに残念な事ですね?男のステータス=車・時計が今となっては崩れてきているこのご時世で、一番最初に身につける物(下着)にこだわれないのは何でですかね?
DC、ストリートカジュアル、ジェンダーフリーなファッション、消費者の細分化が進んでいるのにインナーの価値観は女性の10年遅れのスピードが今尚続いている感じがします。
個人的に言えば男は男の価値観があり、男として格好良く、色気も出したい、お洒落になりたい。。。。欲求は絶えないな。
そんな思いを常に抱き、こんな感じで下着について自分なりの考えで綴ります。
ではまた。